零次元。

新米彫刻家の奮闘記。情報化社会という時代の彫刻を考えます。

Tokyo MIdtown Award 2013でグランプリを取るまで。その1。

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さて、いきなりですが、私は昨年

 

Tokyo Midtown Award 2013 という現代アートコンペでグランプリを受賞しました。

 

 

ぶっちゃけていうと、初めてコンペに応募したら、いきなりグランプリを頂いてしまいました。

 

Tokyo MIdtown Award 2013 審査結果がこちら

http://www.tokyo-midtown.com/jp/award/result/2013/art.html

 

 

なんか韓流アイドルみたいな写真が載っていますが、これは世を忍ぶための仮の姿です。気にしないでください。

 

 

応募のきっかけは、前年度に大学の先輩が準グランプリを受賞したことです。

それまでは「コンペ」というもの自体あまり意識しませんでした。

 

この「Tokyo Midtown Award」なのですが賞金も然ることながら、制作費がすごいのです。

 

第二次審査を通過すると、制作費として100万円頂けます。

 

 

それまで、頑張って制作費を捻出し細々と制作をしていた貧乏学生からしたら、何でも出来る気がしました。

 

おそらく3万円くらいはストレス発散のために購入したコーラに消えました。箱買いです。

 

 

 

さて、今回は一次審査のことについて少し書こうと思います。

一次審査は書類選考です。

 

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最終完成形は上のような形になりましたが、書類上で「最終的にはこうなるよ!」っていう情報を伝えるのは結構大変です。

 

絵画はまた少し状況が違うと思うのですが、立体の場合は内部構造安全性も分かりやすく伝えなければいけません。

 

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僕の場合は3Dデータを作って想像しやすい様にしています。

 

 

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実際に制作するまでは心棒の位置も確定ではないので、簡易的に説明しています。

このコンペでは商業スペースで作品が展示されるため、安全性が求められます。

 

 

一次審査の段階では、ちゃんと安全性について考慮されているか っていう部分に熱意を込めました。

 

 

後は、テーマが「都市」だったので、ラオコーンの神話を引用して絡めて見ました。

こんな感じで概要説明しました。ちょっと長いですが良かったら読んでみてね。

 

作品概要

ギリシャ彫刻〈ラオコーン群像(伊:Gruppo del Laocoonte)〉の画像を低解像度化し、そのイメージに平面的な厚みを与えた作品。

 

現代を生きる人間にとって、物事を知覚する方法として「画面を見る」ことの比重が大きくなってきていると私は感じている。画面を通して見えてくる世界は、情報としては認識しやすいが実感は伴わない場合が多い。本来、目の前で対峙し体感するべきである彫刻でさえも、画面を通してしか知らない上に、それに満足してしまっている自身の経験から、「現代の目線から見た彫刻」を作ろうと考えた。

 

今回、「都市」というテーマを上記の自身の制作コンセプトを通して考え、モチーフとしてギリシャ彫刻の〈ラオコーン群像〉を選択した。ラオコーン群像は「トロイア戦争」という都市にまつわる神話をもとに作られた彫刻である。「木馬は敵の罠である」と真実を訴えた故にラオコーンは、殺されてしまう。それを神の怒りだと恐れたトロイアの市民は真実から目を背け、木馬を市内の神殿へと引き入れてしまう。夜、木馬の中に居たギリシア軍の手によってトロイアの都市は滅亡する。

 

何故、誰も真実を信じなかったのか?

何故、得体の知れない物を市内に引き入れてしまったのか?

 

私には古代トロイアの神話と現代の日本の都市の姿が重なって見える。真実が何か分からないこと。便利さ・恐怖から真実を知ろうとしないこと。空気を読んで発言をしないこと。

私たちは、この神話から学ぶことがある。そのためのモニュメントとしてラオコーンを設置したい。しかし、そこに表れているのは現代の目線によって捉えられた体感がない空虚な彫刻であるという皮肉を、私を含めた現代人へのメッセージとする。

 

 

みたいな。

 

何か急に真面目な話をすると凄く恥ずかしいですね。

普段は「ゲーム大好きー」くらいの気持ちで作品を作ってるところもあります。

 

最終的な作品の批評は作品現物の善し悪しで決定すると思いますが、コンセプトの説明って凄く大切だなぁと実感しました。

 

逆に言うと、書類だけを読んで審査をする審査員の方々も大変だと思います。

 

次回は二次審査の様子についてお話できる範囲で!

どこまで話していいか分からんけど!

 

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これは制作途中段階。模型が左に作ってありますね。

 

Tokyo Midtown Award 2014 の応募受付中!!是非出してみてはいかが?

http://www.tokyo-midtown.com/jp/award/index.html