零次元。

新米彫刻家の奮闘記。情報化社会という時代の彫刻を考えます。

Tokyo MIdtown Award 2013でグランプリを取るまで。その2。

 

 

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※このにゃんこ的なキャラクターは筆者です。

 

 

前回の話はこちら

 

さて、前回は一次審査について書きましたが、今回は二次審査についてお話ししようと思います。

 

一次審査の書類を郵送して、応募締め切りの1週間ほど経過してから、自身の携帯電話に事務局から直接電話がありました。

 

その一週間は着信を気にしすぎて、幻想振動症候群に陥っていました。

 

 

 

一次審査通過の知らせがあってから、二次審査までは2週間程の間がありましたが、この期間に準備をしなければなりません。

 

二次審査は、審査員の方々の前でマケットを使用して作品のプレゼンテーションをする審査です。マケットっていうのは、簡単に言えば模型のことですね。

 

 

意気込んでマケットを作ろうと思い立ったのですが、あることに気が付きました。

 

 

 

僕の作品マケットって、

 

ほとんど本番と同じことをするのでは?

 

 

この作品では7色に塗り分けた角材を積み上げて作って行くのですが、角材パーツの総数は1万近くになります。

 

 

作品の表と裏はそれそれ別のイメージを作るので、表と裏のパーツの位置も合わせて行かなければなりません。

 

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ラオコーンの表。おおよそ5000パーツあります。

 

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ラオコーン裏面。表のパーツと位置合わせをする必要がある。

 

 

2週間という短いスケジュールで、本番と同じことをするとか…

苦行以外なにものでもない。

 

これが現代アートなんですね…。

 

 

そんなこんなでほぼ不眠不休でつくったマケットがこちらです。

 

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結構いい出来だったと思います。

 

 

さて、マケットも完成しプレゼン用のパワーポイントスライドも作り、単身六本木に乗り込んで言ったのは良かったのですが、夜行バスを利用したため朝の6時に到着してしまいました。

 

六本木(と言うか東京)の土地勘が無いので、二次審査会場の下見でもしておこうと事務局から送られてきた地図を頼りに会場を探したのですが、一向に見つかりません。

 

後に判明したのですが、送られてきた地図が間違っていたようです。

 

おかげで、早朝の六本木を大きな荷物を抱えて汗だくになりながら、犬の散歩をしているセレブっぽい人達に冷やかな目線を送られることになりました。本当にありがとうございます。

 

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まぁ僕のプレゼンの順番は午後からなのに、早く来すぎた自分が悪いのですが…。

 

 

 

そして、プレゼン本番。

この審査では他の一次審査通過者のプレゼンテーションを見ることは出来ませんでした。(そのため、他の出展者さんの作品コンセプトはほとんど知らないまま、展示本番を迎えました。)

 

自分の出番となり、会場に入ったのですが

めちゃくちゃ広い!

 

 

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審査員席が目の前にあり、横にはミッドタウンの重役の方が大勢居て、奥には見学者が多数いました。

 

スポットライトは眩しくて暑いし、全員がこちらに注目しているし、生きた心地がしませんでした。

 

 

マケットを出して、背面にある大きなスクリーンにスライドを映して5分間ほどプレゼンをしました。

 

その後、審査員の方々が席を立ちマケットを取り囲んでジロジロ見てきました。

 

 

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そんなに見るんかい。

 

 

その後、質疑応答タイムに突入し、色々と意見交換をさせてもらいました。

 

 

質問され内容は、

 

・安全性、実現可能なプランかどうか。

・古代彫刻をドットにする意味。

・過去の作品について

 

…などが中心でした。

 

やはり安全性や実現可能がどうかというポイントはしつこく尋ねられた印象があります。

 

僕の場合は、マケットが本制作とやることが変わらないので、

 

「マケットが出来てるんだから実現可能なことは明らかです。」

 

って言っておきました。

 

 

 

とても緊張しましたが無事にプレゼンを終えて、ヤケクソになって

呑みに行きました。

 

その日の夕方には審査結果が発表される予定だったので、居ても立ってもいられずにワインを3杯ぐらい呑んでしまいました。

 

 

その後、ほろ酔いになりながらも結果発表の場に向かい、他の参加者の方々と一緒になって結果発表を聞きました。

 

結果として僕は通過しました。審査員の方が落選した方々の理由などを少しだけ仰っていたのですが、やはり実現可能かどうかと言う部分がポイントだったような印象を受けました。

 

商業スペースで作品展示をするということを考えれば、当然かもしれません。

難しいですね。

 

 

 

後に伺ったのですが、僕のプレゼンは結構好評だったそうです。

 

冷汗まみれでやってましたけど。

 

 

さて、二次審査はこんな感じでした。

次回は制作について書いて行こうかと思います。