零次元。

新米彫刻家の奮闘記。情報化社会という時代の彫刻を考えます。

岐阜県美術館での展示のお知らせ

久々の更新ですみませぬ。

展示のお知らせです。
6月14日から岐阜県美術館で開催されている「ナンヤローネ No.1」展にてVR映像展示物制作者として、美術展示におけるVRの活用と発展を目的とした業務に携わらせて頂いています。

岐阜県美術館では2015年より、アーティスト/東京芸術大学先端芸術表現科教授 日比野克彦氏が館長に就任し、新たな美術展示の試みを積極的に行っています。

私、鈴木一太郎岐阜県出身であり、日比野館長と同じ岐阜県立加納高等学校卒業というご縁もあり、2014年の六本木アートナイトでもご一緒させて頂きました。
今後も引き続き、VRやAR、360度写真、動画を使った試みを行っていく予定です。

今回の展示に先行して行われたワークショップ「ナンヤローネNo.0」を撮影した様子をご紹介します。↓
https://www.youtube.com/watch?v=JCzCrLn1Z8g

PCではマウス、スマートフォンタブレットでは本体のジャイロ機能をつかって360度動画をお楽しみいただけます。

「ナンヤローネ」とは、鑑賞者が美術作品を主体的に鑑賞する新たな展示鑑賞の方法論を提示しています。
岐阜県美術館が所蔵する有名作家の作品の前に「コネクター」と呼ばれる様々なモノが置かれていて、その作品を見たときに自分が感じた気持ちに似たコネクターを選んで集めながら鑑賞を進めていきます。
最終的にそうやって集めたコネクターを見ながら鑑賞者自身も絵を描き表現者の一人となるのです。
芸術家は何を考えてて、何を表現しているのか。この作品は「ナンヤローネ」と考えながら見て、自分が感じている気持ちは「ナンヤローネ」と考えながら絵を描く。

「ナンヤローネ No.1」ではipadのカメラを通して所蔵作品を見てみると、過去の日比野館長の「ナンヤローネ」と考えながら鑑賞している様子を覗き見ることができます。
過去の誰かの鑑賞を追体験することで、自分の気持ちと比較をしてみてはいかがでしょうか。

私は彫刻家ですが、VR、ARの体験は空間や身体的な表現であり、新たな彫刻表現に繋がる表現方法だと考えています。
情報化が急速に発展する中、物質的な彫刻というメディアを情報化し伝える方法を模索しています。
情報が伝わり、それが実物の彫刻や作品を体験したいという気持ちを呼び起こさせることができれば、美術展示はもっと面白くなると思います。
また、VR、ARを使って、遠い場所の出来事、過去やまだ見ぬ未来、まったく仮想の世界を「実感」をもって体感することができれば彫刻の領域を広げていけると信じています。

もちろん物質的な彫刻も、たくさん作る予定です。
現実と虚構の境界線を行ったり来たりしながら表現を続けていきたいです。よろしく。

【展示情報】
展覧会期
2016年6月14日(火曜)から10月27日(木曜)
開館時間
午前10時00分から午後6時00分
夜間開館日
4月15日(金曜)、5月20日(金曜)は午後8時まで開館
休館日
4月4日(月曜)、11日(月曜)、18日(月曜)、25日(月曜)、5月2日(月曜)、9日(月曜)、16日(月曜)、23日(月曜)、30日(月曜)
観覧料
一般330円(団体270円)
大学生220円(団体160円)/高校生以下無料
※団体は20名以上

岐阜県美術館展示紹介ページ
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/page5232.php